若年期 (1歳〜4歳まで)のケア

🐰エサについて

うさぎちゃんが一番元気な時です。

1歳で体はもうすっかり大人になっているので、干し草はアルファルファをやめ、チモシーだけに切り替えます。

ラビットフードの量は引き続き体重の1.5%をキープします。

フードを2.5%から減らす際には、一度に減らすと食べ足りずにグレちゃいますので、少しずつ減らすのがポイントです。

 

成長期のあとは、干し草を栄養価の低いものに切り替えます。

たんぱく質を多く含んでいる豆科のアルファルファは甘みがあり嗜好性が高いのですが、太りやすくなります。

イネ科のチモシーは太りにくいので大人のうさぎにはこちらが最適です。

香りのするものを選んであげると、うさちゃんも喜んで食べます。

湿気ると食べなくなる子もいますので、湿気させないようきちんと封をしたり、乾燥剤を入れておきましょう。

 

チモシーを食べないからといって、ラビットフードの量を増やすと、余計にチモシーを食べなくなります。ラビットフードは2回に分けて朝夕だけに与え、その他の時間はチモシーだけを出しておくようにすると、おなかが空いたうさぎはチモシーを食べるようになります。

 

ここは、うさぎちゃんよりも飼い主さんの忍耐の瞬間です。

「好きなものが食べられずにかわいそう」とは思わないでください。

チモシーは繊維質が多く低カロリーで、歯の伸びすぎや尿石症の予防にもなる、無敵の健康食です。

長い目で見ると、結果的にうさちゃんにとって最も良いことになりますので、1日2回のペレット以外はチモシーだけをあげるようにしてください。

1週間もすると、飼い主さんもうさちゃんも慣れますので少しの我慢です。

少しでも長生きしてもらうため。イコール飼い主さんの為でもあるのです。

 

おやつは1日1回〜数日に1回、少量にしましょう。

おやつの目的は、体調が悪くなった時に、少しでも口にするものを覚えさせておく為のものです。うさぎは体調不良になると食欲が一気に減ります。

うさぎさんは常に腸を動かしていないと生きれない動物です。

チモシーもペレットも食べない・・・

そんな時に、大好物を数種類準備しておけば、そして少しでも食べてくれれば最悪の事態を防ぐことができます。

 

おやつはあくまでもそういうものだと認識しておいてください。

空腹を満たすものではありません。

 

🐰環境について

まだまだ好奇心旺盛で、遊ぶことが大好きです。

若いうちは高いところから跳び降りて骨を折ったり、ものをかじって飲み込んでしまったりと動物病院で受診するうさぎがたくさんいます。

落ち着くまでは、できるだけ目を離さず一緒に遊んであげましょう。

 

🐰避妊手術について

うさぎを繁殖目的以外で多頭飼いする場合や、オスがおしっこを飛ばすスプレー行動を避けたい場合等で、去勢・避妊を考えるなら、オス・メスともに体力が充実している3歳くらいまでに手術する事をオススメします。

女の子は、子宮や卵巣の病気になってしまう子も多いので、繁殖を考えていないのであれば、病気を予防するうえでも避妊手術を考えても良いと思います。女の子の場合は、体に脂肪がつきはじめる前、生後5ヶ月から1歳半ぐらいまでがベストです。

 

次回は、中年期 (4歳〜7歳まで)のケアについてです。

ゴールデンウィーク期間中のご予約お待ちしております。