新型コロナウイルス騒動から学ぶうさぎとの生活について3

昨日は、飼い主が入院となった場合に、うさぎちゃんをどうするかについてのお話をしました。

 

今日は、飼い主の万が一の時に備え、日頃からうさぎちゃんに準備してもらうと良い事をお伝えしたいと思います。

これは、今騒がれている新型コロナウイルスへの対応策だけではありません。

飼い主の体調不良時だけでなく、地震や台風等の自然災害時等、緊急な時にも慌てず行動できるためのものです。

 

それでは本題に入ります。

うさぎちゃん達に準備してもらう事。

それは、「お泊まり」に慣れてもらう事です。

『キャリーケースでの移動』と『自分のお家以外での生活』この2つに対して少しでもストレスを感じにくくなる様に慣れておくという事です。

これは、飼い主とうさぎちゃん双方の命を守るためにとても大切な事だと思います。

 

うさぎ専門ホテルを開店してから、今まで200羽以上のうさぎさんにお泊まりいただき、わかってきた事の一つにうさぎちゃんは外泊に慣れるという事です。

うさぎちゃんも環境に対応する順応力は備わっています。

人生で初めてのお泊まりの時は、緊張してケージの中で丸く固まっている子も、

半日〜1日経ち、放牧等で自分の周りの環境や状況を把握できると、緊張が溶けてくつろぎ始めます。

 

それに、1度お泊まりし、ここは自分にとって安心できる環境だという経験をすると、数ヶ月後でも、半年後でも、1年後でも、初回の様に固まる事なく、数時間もするとすっかり慣れ、食欲が減る事はありませんし、便尿もきちんと出ます。

 

以前、獣医師にうさぎの記憶力はどのくらいなのかと聞いた事があります。

その先生は4日くらいと言われているとの話でした。

私もずっとそう思っていましたが、

お泊まりに関して言うとそうでは無いようです。

半年ぶりでも、1年ぶりでも、うさぎちゃんは一度ここが安心できる環境だと体験していると以前ほどのストレスがかかる事なく環境に順応する様です。

視覚的なものなのか、匂いなのか・・・理由はわからないのですが。

 

お泊まりすればするほど、うさぎちゃんは移動にも慣れ、ホテルでの滞在も慣れ、ストレスを最小限にしていく事は可能だと思います。

また、それに伴い飼い主様自身の不安も減って行きます。

これは、ある意味飼い主様の心のトレーニングでもあると思います。

 

私自身も今から約15年前、人生で初めてのうさぎ(まめちゃん)を飼っていた際に、ペットホテルや動物病院に預ける事は考えられませんでした。

そのため、極力泊まりの外泊はしませんでした。

どうしてもしなければいけない時は、車で約1時間離れた実家に預かってもらっていました。

なぜペットホテルへお願いしなかったのか・・・

理由は私の不安感やペットホテルを信用する事ができなかったからです。

あと、まめちゃんに寂しい思いをさせたく無いと言う思いからでした。

でも今から考えると、これは全て自分の固定観念のせいで、大きなリスクを背負っている事に気が付いていなかったのだと思います。

 

もし飼い主が新型コロナウイルスで長期入院をしなければならなくなった時、突然の体調不良で世話できない状態になった時、毎回家族や近所の人に頼みますか? 

もしその家族も体調不良になったりウイルスに感染してしまったらどうしますか?

 

台風が直撃するとの予報で事前に避難が必要な状況になった時にどうしますか?

近くの川が氾濫する恐れがあるかもしれない時、あなたはどうしますか?

お家に置いて行きますか?それともうさぎちゃんのために家にとどまりますか?

動物不可の避難所はたくさんありますし、避難所はたくさんの人でうさぎちゃんが落ち着ける環境ではありません。

台風直撃の前にうさぎちゃんを預けておけば、あなたは必要な時に身ひとつですぐに避難する事ができます。

そうすれば、あなたの命もうさぎちゃんの命も助かるのです。

 

去年、東京に台風が直撃した際、ペットとの避難について大きな問題になりましたね。

・ペット同伴での避難所利用を断られた。

・避難所には入れたけど、キャリーケースの中に入れっぱなしにするしか無かった。

・急な事だったのでペットの餌までは十分に持って来れなかった。

・ペットがいたので、避難指示は出ていたが家にとどまった。床下浸水で終わったので良かったが、完全に家が浸水したら大変な事になっていた。

これは飼い主にもうさぎにも大きなリスクとなります。

 

もう一つ懸念される事として、物流ストップや商品の買い占めによる品薄状態の長期化があります。

動物病院やペットホテルでは、個人宅よりは餌類のストックが多いですし、消毒類・紙類・掃除用品のストックも多くあるはずです。

中長期的な影響を考えた場合、ある程度在庫を抱えている所に預けておけば、餌がなくなったり衛生状況悪化による病気発生のリスクを少しでも減らす事が出来ます。

 

何もない時で良いのです。何もない時だからこそ、

動物病院のホテルやペットホテルを利用し、

安心して預けられる場所を見つけておく事をおすすめします。

一番はじめのお泊まりはうさぎちゃんも飼い主さんも緊張すると思います。

緊張でうさぎちゃんが食べない・うんちが出ない・体調不良になってしまった・・・

そのような時に、飼い主さんはすぐお迎えに行く事ができます。

ですから、むしろ飼い主さんに何も用事がない時にお泊まり体験しておく事をおすすめします。

 

できれば一箇所では無く、数カ所見つけておくと良いと思います。

自宅から歩いていける場所に1件・バスや電車で30分前後の場所に1件

送迎サービスをやっている所があればそこを1件といった具合です。

理由としては、水害や大地震の時、お住まいと同じエリアの預け場所だと被害や停電・断水が同じ状況下にある恐れがあります。

また、満室で預けられない事も考えられますので、

数カ所候補を作り、何度かお泊まりを繰り返して慣れておく事をおすすめします。

 

うさぎちゃんも慣れている環境であればお泊まり中のストレスは少ないですし、

飼い主が安心して預ける事ができ、心配する気持ちのハードルが下がりますので、

予期できる災害に早めに対応する事が可能になります。

結果的にあなたの命もうさぎちゃんの命も守る事ができるのです。

 

『備えあれば憂いなし』です。

 

この時だからこそ、今できる事・準備をしませんか?